E表記とは、桁数の大きな10進数を簡単に表すための記法である。例えば10001E+3のように、"E"で区切った指数的な表記で桁数を表す。

E表記の3つのパターン

E表記は、大小を問わず、桁数の大きな10進数を簡単に表現する。

対象 表記のパターン 意味
正の数 1E1 1 × 1 0 1 1 \times 10^1
正の数 1E+1 1 × 1 0 1 1 \times 10^1
負の数 1E-1 1 × 1 0 1 1 \times 10^{-1}

大文字の"E"ではなく、小文字の"e"が使われることも多い。意味はどちらも変わらない。

また、小数点の左側が1桁になるよう調整する慣習(と言うと表現が強いかもしれないが)がある。これは、小数点の位置を揃えて判読しやすくするため。

同様の理由で、指数部が2桁(例えば1E-01とか)になることがある。

余談・数学の定数「e」

数学の定数のひとつにオイラー数(=ネイピア数)というものがある。

E表記のE(あるいはe)は常用対数の底、つまり10を意味するが、オイラー数として使われる" e e "は自然対数の底を意味する。

e = 2.7182818284590452353602874713527… e=2.7182818284590452353602874713527…

この" e e "の由来ははっきりしない。対数の"e"を用いたとも言われているし、オイラー(Euler)のイニシャルを用いたとも言われている。

いずれにせよ、E表記のEとは似て非なるものなので混同しないようにしたい。